AI-901 の勉強は、AI の考え方を先に固めて、Azure のサービス名を後から結びつける順番で進めると、無料教材だけでも組み立てやすくなります。 試験の中身が「AI の一般的な概念」と「Azure で何を使うか」の2層に分かれているからです。 教材の軸は Microsoft Learn の無料ラーニングパスで、問題演習は無料の練習問題で足せます。
AI-901 は2つの層でできている
AI-901 で問われる内容は、次の2つの層に分けると見通しが立ちます。
- AI の一般的な概念(機械学習、画像の認識、文章の処理、生成 AI など)
- その作業を Azure で行うサービスの名前と役割
1つ目の層は、Azure を使わない人にも通じる話です。 分類と回帰の違いや、学習と推論の関係がこれにあたります。 2つ目の層は Microsoft 固有の話で、どの作業にどのサービスを選ぶかが問われます。
概念を先に読むと、サービス名がラベルとして入る
サービス名から覚え始めると、名前だけが頭に並んで中身と結びつきません。 たとえば「画像から文字を読み取る」という作業を知らないまま、その担当のサービス名を覚えたとします。 問題文で作業の説明を言い換えられると、どれを選べばよいか分からなくなります。
先に作業の種類を理解しておけば、サービス名は「この作業の担当」というラベルとして入ります。 ラベルは後から貼り替えられるので、改称があっても知識が崩れにくいのが利点です。 Azure の AI サービスは名前が変わることがあるため、この順番がよく効きます。
無料教材だけで進める4段の手順
手元の教材を無料のものに絞った場合、次の4段で進めると迷いにくくなります。
- 公式の試験ガイド(スタディガイド)を開き、出題範囲の見出しを書き写す
- Microsoft Learn のラーニングパスで、AI の概念を扱うモジュールから読む
- サービス名が出てくるモジュールに進み、作業とサービス名の対応表を自分で作る
- 練習問題を解き、間違えた問題を対応表のどこに当たるかで仕分ける
1段目:試験ガイドで範囲を固定する
試験ガイドは、Microsoft が試験ごとに公開している出題範囲の文書です。 分野ごとの出題の配分もここに載っています。 配分は改訂で動くので、受ける前に公式ページで最新版を見てください。 範囲の見出しを書き写しておくと、どのモジュールがどの範囲に対応するかを照らし合わせられます。
2段目と3段目:Learn は一周目と二周目で読み方を変える
AI 系の入門資格は、Microsoft Learn の無料ラーニングパスが厚く用意されている領域です。 概念の説明から Azure 上の手順まで、公式の文章だけで一通りそろいます。 一周目は概念の段だけを読み、サービス名は太字を拾う程度で流してください。
二周目でサービス名の段に入り、対応表を埋めていきます。 表は、左に作業、右にサービス名を書く2列だけで足ります。 「文章の感情を判定する」「画像に写った物を見つける」のように、作業は動詞で書くと問題文と照らしやすくなります。
4段目:練習問題で対応表の穴を探す
練習問題は、知識を増やすより対応表の穴を見つけるために使います。 当サイトの AI-901 の練習問題ページ は登録なしで何度でも解けます。 1回解いたら、間違えた問題を次の2つに分けてください。
- 概念が分かっていなかった問題
- 概念は分かっていたが、サービス名を取り違えた問題
前者が多い人は、Learn の概念の段に戻ります。 後者が多い人は、対応表を見直すだけで済むことが多いです。 ここで数をこなしたあと、試験そのものの情報や直前の仕上げは、同じ運営者の姉妹サイトにある 資格道場の AI-901 学習ガイド で確かめると流れがつながります。
AZ-900 と AI-901 はどちらを先に受けるか
Azure を触ったことがない人は、AZ-900 を先にすると AI-901 のサービス名が入りやすくなります。 AZ-900 が扱うのは、リソースグループやリージョン、料金の考え方といった Azure 全体の土台です。 AI のサービスもこの土台の上に置かれるので、用語に見覚えがある状態で Learn を読めます。
AI への関心が強く、Azure の運用には興味が薄い人は、AI-901 から始めても進められます。 AI-901 は AI をどう使うかを問う試験で、Azure の基盤の設計を中心に据えた試験とは性格が違うからです。 AZ-900 の無料での進め方は AZ-900は無料の問題だけで受かるか に書きました。
両方受けるなら、先に受けた方の対応表を使い回す
2つを続けて受ける人は、先に作った用語メモをそのまま持ち越してください。 Azure の基本用語は、AI-901 の教材の中にも説明なしで出てくることがあります。 AZ-900 の段階で覚えた用語に印を付けておくと、二度読みが減ります。 AZ-900 の演習は当サイトの AZ-900 の練習問題ページ でも無料で解けます。
無料教材でつまずきやすい所と、その手当て
無料で進める人がつまずきやすいのは、次の3つです。
- Learn の日本語訳が直訳調で、意味が取りにくい箇所がある
- 生成 AI の節で、似た働きのサービス名が続けて出てくる
- 責任ある AI の原則が、抽象的な言葉の並びに見える
日本語訳が読みにくい時は、同じページを英語表示に切り替えて見比べると意味がつかめます。 似たサービス名は、対応表の右の列に「何を渡して、何が返るか」を一言足すと区別できます。 責任ある AI の原則は概念の層に属するので、サービス名と混ぜずに単独で覚えると整理しやすいです。
AI の概念を日本語の教材でもっと固めたい人は、G検定を無料で対策する順番 の進め方も参考になります。 G検定は AI の概念そのものを扱う試験なので、AI-901 の1つ目の層と重なる話が多く出てきます。
概念、サービス名、演習の順に回せば、AI-901 はお金をかけずに手を動かし続けられる資格です。 今日は試験ガイドの見出しを書き写すところから始めてみてください。
よくある質問
Q. プログラミングの経験がなくても AI-901 の勉強は進められますか
概念の層は、コードを書かずに読み進められる内容です。 サービスの節でコード例が出てきても、そのサービスが何を受け取って何を返すかを押さえれば先に進めます。 手を動かしたくなったら、Learn の手順のページを読むだけでも流れはつかめます。
Q. Azure のアカウントを作らないと勉強できませんか
Learn の文章と練習問題だけで進めるなら、アカウントを作らなくても始められます。 実際の画面を触ってみたくなった段階で、作成を検討すれば足ります。 無料で使える範囲の条件は変わることがあるので、作る前に Microsoft の公式ページで確かめてください。
Q. 平日に時間が取れない社会人は、どう割り振ればよいですか
平日は練習問題を少しずつ解き、間違いの仕分けだけを進める形が続けやすいです。 Learn のモジュールを読む作業は、まとまった時間が取れる休日に回します。 対応表は持ち歩けるメモにしておくと、通勤中の見直しに使えます。
Q. 試験の申し込みはいつ決めればよいですか
対応表がおおむね埋まり、練習問題の間違いがサービス名の取り違えだけになってきた頃が一つの目安です。 受験料や予約の空き状況は、公式の試験ページで確かめてから日程を決めてください。 日程を先に決めると勉強が進む人もいるので、自分の性格に合わせて選んで構いません。