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DP-900の無料教材を棚卸しする

DP-900 の無料教材は、読む材料と手を動かす材料の2種類に分けると使い道がはっきりします。 読む材料の中心は、Microsoft Learn の学習パスと試験の学習ガイドです。 手を動かす材料は、練習問題と、SQL を実際に打てる環境の2つ。 無料だけでも用語の区別までは届きやすい一方で、Azure ポータルの画面に慣れる経験は薄くなりがちです。

無料教材は「読むもの」と「手を動かすもの」に分かれる

読むもの:範囲を知り、用語を覚える材料

読む材料は次の3つです。

  • 試験の学習ガイド。Microsoft Learn の DP-900 の試験ページにあり、出題範囲の見出しが並んでいます
  • Microsoft Learn の DP-900 向け学習パス。データの基本から分析までを順に読めます
  • Azure の各サービスの公式ドキュメント。学習パスで引っかかった語を引く辞書として使います

読む材料には弱点があります。 読み終えても、覚えたかどうかが自分では分からないことです。 そこで手を動かす材料と組にして使います。

手を動かすもの:覚えたかを確かめる材料

手を動かす材料も3つあります。

  • Microsoft Learn の練習評価(Practice Assessment)。公式が出している模擬問題です
  • 当サイトの DP-900 の練習問題。登録なしで何周でも解けます
  • 手元の PC に入れた無料のデータベースソフト。SELECT や CREATE TABLE を実際に打てます

DP-900 は SQL の文法を細かく書かせる試験ではありません。 それでも、どの命令がデータを読む側で、どれが表を作る側かは問われます。 一度自分で打っておくと、その区別が手の感覚として残ります。

1本目の軸:リレーショナルか、非リレーショナルか

リレーショナルは「決まりのある表」

リレーショナルデータベースは、データを行と列の表で持つ仕組みです。 大まかに言うと、Excel の表を決まりごと付きで管理するものです。 もう少し正確に言うと、列ごとに型を決め、表どうしをキーでつなぎ、SQL で読み書きします。 日常の会話では、どれも「データベース」とひとまとめに呼びますよね。 試験では、非リレーショナルと分けて問われます。 Azure では Azure SQL Database や Azure Database for PostgreSQL がこちら側です。

非リレーショナルは「表に収まりにくいデータ」の置き場

JSON の文書や画像ファイル、キーと値の組のように、行と列にきれいに並ばないデータを扱います。 代表は Azure Cosmos DB と Azure Blob Storage です。 問題でよく出るのは「このデータならどこに置くか」という判断のほう。 サービスの細かい設定より、データの形と置き場所の対応を覚えるのが先です。

この軸に当てる無料教材

  • 読む:学習パスのうち、リレーショナルと非リレーショナルを扱うモジュール
  • 解く:練習問題で、置き場所を選ぶ問題を続けて解く
  • 書く:「商品の一覧表なら Azure SQL Database」のように、データの例とサービス名を1行ずつ並べたメモを作る

2本目の軸:分析基盤の用語

対になる語を2組おさえる

この軸は、似た語が多くて混ざりやすい所です。 まず対になる語を2組出します。

  • データウェアハウスとデータレイク
  • バッチ処理とストリーム処理

データウェアハウスは、分析用に形を整えたデータをためる倉庫です。 データレイクは、形を整える前のデータをそのままためておく場所です。 前者は「すぐ集計できる状態」、後者は「何にでも使える原料の状態」と覚えると区別しやすくなります。 バッチ処理は、ためたデータをまとめて処理します。 ストリーム処理は、届いたそばから処理していく方式です。

サービス名と役割をつなぐ

用語を覚えたら、次は Azure のサービス名と結びつけます。 Azure Synapse Analytics、Azure Databricks、Microsoft Fabric、Power BI などが出てきます。 どれがデータをためる側で、どれが見せる側かを1枚の図に描くと、問題文が読みやすくなるはずです。 出題範囲に入るサービスは改定で入れ替わるので、学習ガイドの見出しで今の範囲を確かめてください。

手を動かす材料としては、Windows 版の Power BI Desktop が無料で入れられます。 手元の表を読み込んでグラフを1枚作るだけでも、可視化の問題で何を聞かれているかがつかみやすくなります。

無料だけでは埋まりにくい所:Azure ポータルの画面

正直に言うと、ここは無料教材だけでは薄くなります。 Cosmos DB やストレージアカウントを作る画面を、実際に触った経験がつきにくいからです。

Azure の無料アカウントはありますが、登録にはクレジットカードが要ります。 無料で使える範囲にも条件があるため、作る前に公式ページで条件を読んでおくと安心です。 作った場合は、予算のアラートを設定し、試したリソースはその日のうちに削除してください。

アカウントを作らない場合の手は2つあります。

  • 公式ドキュメントの「クイックスタート」を読む。画面の画像付きで作成手順が載っています
  • Microsoft Learn のモジュールのうち、演習用の環境が付いているものを選んで進める

この悩みは AZ-900 でも同じです。 AZ-900は無料の問題だけで受かるか でも、画面に触れる経験の埋め方を扱っています。

無料教材を回す順番

次の5段で回すと、読むものと手を動かすものが交互に来ます。

  1. 学習ガイドで出題範囲の見出しを読む
  2. 学習パスを1モジュールだけ読む
  3. 同じ分野の練習問題を解く
  4. 間違えた語を公式ドキュメントで引き直す
  5. 全分野を終えたら、Microsoft Learn の練習評価で通しで解く

Azure そのものの基本があやしいと感じたら、先に AZ-900 の練習問題 でクラウドの言葉に慣れておくと進みが楽です。 同じ Fundamentals の SC-900は無料教材だけでどこまで行けるか も、教材の分け方は共通しています。 ここで数をこなしたあとは、同じ運営者の姉妹サイトにある 資格道場の DP-900 学習ガイド で、試験そのものの情報と仕上げを見ておくと抜けが見つかります。

無料の材料だけでも、読む、解く、引き直すの往復は何度でも続けられます。 今日は学習ガイドの見出しを1つ読み、その分野の問題を解くところから始めてみてください。

よくある質問

Q. AZ-900 を受けてから DP-900 に進んだほうがいいですか?

どちらを先に受けても構いません。 DP-900 はデータの話が中心で、Azure 全体の知識はそれほど前提にしていません。 ただ、リージョンやサブスクリプションといった言葉に不安があるなら、AZ-900 の範囲を先に軽く読んでおくと問題文で止まりにくくなります。

Q. SQL をまったく書いたことがなくても大丈夫ですか?

長い SQL を書く力までは求められません。 SELECT、INSERT、UPDATE、CREATE TABLE がそれぞれ何をする命令かを言えれば、多くの問題に対応できます。 不安なら、無料のデータベースソフトで小さな表を1つ作り、4つの命令を一度ずつ打ってみてください。

Q. Microsoft Learn の教材を日本語で読めますか?

多くのページは日本語で表示できます。 一部の訳が英語の原文より遅れて更新されることもあります。 内容が食い違って見えたら、ページの言語を英語に切り替えて見比べてください。

Q. 試験範囲が変わったかどうかは、どこで分かりますか?

Microsoft Learn の DP-900 の試験ページにある学習ガイドで分かります。 変更がある時は、変更前と変更後の見出しが並べて載ることが多いです。 勉強を始める日と受験の直前に、それぞれ一度ずつ開いておくと安心です。

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この記事に出てくる演習

DP-900Azure のデータ基礎428問→AZ-900Microsoft Azure の基礎215問→

登録なしで解けます

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これまでの記事は 記事の目次 にまとめています。